1947-11-07 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会 第30号
また逆に言いまして、勞働者は九時間働かなければいかぬというような、いわゆる勞働基準法の例外的な命令をこの法規によつて炭鑛管理者、あるいは企業主に命ずるということも、豫想いたしていないわけでございます。
また逆に言いまして、勞働者は九時間働かなければいかぬというような、いわゆる勞働基準法の例外的な命令をこの法規によつて炭鑛管理者、あるいは企業主に命ずるということも、豫想いたしていないわけでございます。
從つて一々個々の具體的な問題を規定するものではありませんから、これによつて炭鑛管理者の創意あるいは努力というものが、何ら制約されるどころか、かえつて生産協議會の運營は、その潤滑油になるという考えをわれわれはもつております。
そこでこのたびの法案によりますれば、その山の特殊性に最も精通し、しかも勞資双方から信望のあるような人が炭鑛管理者となつて、そしてその山で働いているところの勞資双方から委員を出して、生産協議會をつくつて、炭鑛管理者と生産協議會と兩々相まつてその山の特殊性に應じた生産をやつていくというところに、この法案のねらいがあるのでございます。
ただこの法律によつて炭鑛管理者が政府に對して業務計畫實施の責任をもつという一つの法律關係が設定されておりますので、それに關係してこの規定が設けられたわけでございます。
炭鑛管理者が設定されました計畫の實施の責任をもつ意味におきまして、これになるべく必要な業務を任してやらせることが望ましてことはもちろんでありますが、ただ炭鑛の地理的な條件その他から言えば、たとえば資金の借入れ、あるいは資材の購入にいたしましても、資材の消費地あるいは生産地と遠く離れております炭鑛自體において、資金資材の借入れ購入を行う場合に、かえつて非能率な場合も豫想されますので、その企業の實態に從つて炭鑛管理者
と申しますのは、二十三條の規定によつて、炭鑛管理者が缺けた場合において、生産協議會、あるいはまた現場の從業者の議を入れて、これを決するということになりますが、これは生産協議會の贊成を得られない場合も起り得ることを想定して、二十三條に詳細の規定があるわけであります。